マットレスの選び方

ボンネルコイルとポケットコイルマットレスはどっちがいいの?6つの視点で徹底比較

コイルスプリングマットレス

ポケットコイルマットレスを主力とするメーカーや寝具店では、ボンネルコイルマットレスを比較した結果、ボンネルコイルの欠点を挙げてポケットコイルマットレスが良いという。

高密度連続スプリングのフランスベッドなどボンネルコイルマットレスに力を入れるメーカーでは、ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスを比較してボンネルコイルマットレスが良いという。

「結局ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスどっちが良いの?」と気になる人も少なくありません。

ボンネルコイルが合う人もポケットコイルが合う人もいるので、どっちが優れてるのかは人それぞれですが、、、圧倒的に売れてるのはポケットコイルマットレスです。

この記事では、ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスをXつの視点で比較します。

重要なのはどっちが自分にとって合うのかとうこと!

ボンネルコイルとポケットコイルの構造を知ろう

実際の比較の前に簡単にボンネルコイルとポケットコイルマットレスの構造を解説します。

ボンネルコイルマットレスは下図のように鉄枠とコイルスプリングをワイヤーで連結させた構造のマットレスです。

ボンネルコイル

一体化したコイルスプリングのマットレスの面で体を支えます。

ポケットコイルマットレスは下図の通りコイルスプリングを1つ1つ不織布につつんで敷き詰めた構造のマットレスです。

ポケットコイル

独立したコイルスプリングがそれぞれ体を支えます。

こんなボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの構造の違いを前提に、長年連れ添うマットレスとして8つの視点で比較します。

ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの違いを6つの視点で比較

ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスのどっちがいいのかは、何を重視するのかによって違います。

快眠に必要な要素など以下Xつの視点で比較したので、あなたにとって優先したいことなどから参考にしてください。

当然ですが、同じサイズで1万円のポケットコイルマットレスと10万円のボンネルコイルを比較したら10万円のボンネルコイルの方が全ての点で勝ってるし、その逆もあります。

ということで、ここでは同じ価格帯のマットレスの傾向としての比較になることをご了承ください。

①振動の伝わり方

1人が寝返りを打った時にマットレス全体に伝わる振動ではコイルスプリングが独立しているポケットコイルマットレスの方が優れています。

「マットレスの振動の伝わり方って睡眠となんか関係あるの?」

同じマットレスに2人で寝るケースで、1人が寝返りを打った時の振動でもう一人の睡眠を邪魔する可能性を考えたら振動が伝わりにくい方が良いという意味で振動が少ない方がいいということです。

家族で寝る

ボンネルコイルマットレスはコイルスプリングをワイヤーで連結してるのでどうしても振動がマットレス全体に伝わりやすくなります。

マットレスの振動の伝わり方は1人で使うケースではほとんど関係ありません。

また寝返りの振動レベルでもう一人の睡眠を妨害することっぶっちゃけほとんどないので神経質に気にしなくてもいいレベルではあります

②マットレスのフィット感の良さ

体とマットレスがしっかりとフィットして隙間が出来ないこと、適度な沈み込みは良い寝心地に必要です。

フィット感た足りないと、寝返りが多くなりすぎて中々深い眠りが得られないし、体とマットレスに隙間ができると寝起きに肩や腰など体の痛みを感じることもあるので。

仰向けでも横向きでも、寝姿勢に応じて独立したコイルスプリングが体を支えるポケットコイルマットレスの方がフィット感は高いです。

ボンネルコイルマットレスでフィット感が足りないときは低反発のベッドパッドやマットレストッパーを上に敷くことで改善できます。

③硬さ・弾力性の高さ

フィット感と相反することにも聞こえますが、フィット感が高くても沈み込みすぎると寝返りが打ちにくい、腰が沈み込みすぎて腰痛の原因にもなります。

適度な沈み込みと同様に、寝返りの打ちやすさや体のサポート感は重要です。

傾向としてはボンネルコイルマットレスの方が硬めの寝心地で弾力性が高く寝返りも打ちやすいです。

ポケットコイルマットレスの場合は、硬めの寝心地、高反発ウレタンを詰め物ししたものがおすすめです。

④通気性の高さ

通気性の良さで言えば、コイルスプリングを包む不織布がない分ボンネルコイルの方が高いです。

ただ、ポケットコイルの不織布が原因でマットレスがカビやすくなるわけではありません。

また、ボンネルコイルマットレスでも通気性の低いウレタンなどの詰め物が使われているので結局は大差ありません。

マットレスの湿気は寝汗だけじゃありません。

室内の湿度と温度の差で生じる結露の方が大きいので、どんなタイプのマットレスでも除湿シートは必須です。

⑤耐久性の良さ

コイルスプリングの線径(太さ)にもよりますが、マットレスの構造上コイルスプリングと鉄枠をワイヤーでガッチリ連結させたボンネルコイルマットレスの方が耐久性は高いです。

ポケットコイルマットレスは独立したコイルスプリングが体を支えるので、負荷がかかる位置にあるコイルスプリングが劣化しやすくなるのは否めません。

また、ポケットコイルを個別に交換することも出来ないので、1つがダメになったらマットレス全体を交換する必要があります。

どちらも適切に使えば10年はしっかりと使えますが、耐久性で言えばボンネルコイルマットレスの方が高い傾向にあります。

⑥価格の安さ

シモンズなど高級ブランドでポケットコイルマットレスを主力製品としていたこともあって、ボンネルコイルマットレスが安くてポケットコイルマットレスが高い印象がありますが、実際は安くて品質の高いポケットコイルマットレスもガンガン登場してるので差はありません。

特に高級マットレスでは、側地のキルティング加工や縫製技術、そしてちょっとした詰め物で価格が数万円単位で変わります。

こだわりは必要ですが、私たち一般庶民は寝具の機能性という実を優先したいところです。

安くておすすめのポケットコイルマットレスはこちらでまとめてます。

結局ポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレスどっちがおすすめ?

ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスどっちがいいのかは人それぞれではありますが、、、客観的な事実と個人的な意見を踏まえ、誤解を恐れずに言うならポケットコイルマットレスの方が良いでしょう。

答えはマーケットが出してます!

日本で最もベッドやマットレスを販売しているコイル系マットレスでニトリの主力はポケットコイルマットレスです。

ニトリ

特にNスリープシリーズは有名で、ニトリの中では高額ですがかなりコストパフォーマンスが高いポケットコイルマットレスで爆発的に人気があります。

もちろん企業の経営力や販売力もありますが、「いいものが売れる」「売れるものに力を注力する」というサイクルにあるのがポケットコイルマットレスになってます。

ボンネルコイルマットレスにユーザーも企業も魅力を感じるのであればニトリもボンネルコイルマットレスを主力製品にしているはずですからね。

連続スプリングのボンネルコイルマットレスで有名なフランスベッドやシーリーのマットレスも今はニトリでは扱っていません。

理由は売れないから。。。

ニトリの答えが全てというわけではありませんが、日本最大のベッド・マットレス販売企業がコイルスプリングマットレスではポケットコイルをメインにしているということは事実です。

個人的な感想でもポケットコイルマットレスがおすすめ

ボンネルコイルマットレスもポケットコイルマットレスも無数の種類があるので全てを比較することは不可能ですが、今まで試した経験では体へのフィット感が高く適度に沈み込むポケットコイルマットレスの方が寝心地がいいのというのが私の感想です。

最後にポケットコイルを選ぶ時に注意してほしいことを。

ポケットコイルマットレスは柔らか過ぎるものも多いです。

柔らか過ぎると体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくく腰が沈んで負担がかかり腰痛の原因にもなります。

特に男性がポケットコイルマットレスを選ぶ際は硬めの寝心地、または詰め物にハードウレタン、高反発ウレタンを使っているものを選ぶことをおすすめします。

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