フローリングにマットレスじゃなくて敷布団を使う人はまだまだ多いですが、
「フローリングに布団を敷いて使ってるけど腰が痛い」
「布団が好きだけどフローリングで使うと冬の寒さがたまらない…」
など、敷布団をフローリングに敷いて使う人がよく経験する悩みを踏まえて、1枚で使える敷布団の選び方から快適な使い方までを一気にまとめました。
選び方や使い方はフローリングじゃなくて畳で敷布団を使う人にも共通です。
フローリングで使う人が知っておきたい敷布団の選び方
フローリングで敷布団を使う場合に選ぶポイントは、底付き感がない寝心地、保温性や放湿性の高さから防ダニなどの清潔性。
底付きや寒さを感じないために必要な敷布団の厚み
薄い敷布団だと特に横向きになると寝心地が悪いし、フローリングに肩や腰が当たって、寝起きに体が痛くなることがよくあります。
また、薄い布団をフローリングに敷くと冬は特に寒さを感じることもあるので一番重視してほしいのは底付き感なく使える十分な厚み。
2枚重ねで使う人もいますが収納スペースもとるので、理想なのは1枚でも底付き感なく底冷えしない寝心地!
8cm以上の厚みが理想
底付き感なく寒さも感じないためには敷布団に8cm程度の厚みを目安にすることをおすすめします。
一般的には5cmともいわれてますが、5cmだと素材や使う人の体重によって普通に底付きすることもよくあります。
また「厚さ5cmだけど寝た時に2cmしか沈み込まないので底付きの心配なし!」などアピールする布団もありますが、沈み込みがほとんど無く素材そのものが硬すぎて底付きしているのと変わりません。
そのためフローリングに敷いても底付き感なく冷気を感じさせないためには厚さは8cm以上の敷布団が理想です。
薄ければ薄いほど畳んだ後によりコンパクトな形になって収納性は高まりますが、寝具なので一番重視すべきは底付き感なく快適な寝心地ということをお忘れなく。
フローリング敷きに相性の良い敷布団の詰め物
同じ敷布団でも詰め物に使われる素材で弾力性、保温性、通気性などの寝心地や天日干し出来るかどうかなどメンテナンス性の高さが違ってきます。
以下にフローリング敷に相性のいい敷布団の詰め物の素材とその特徴をまとめました。
木綿わた布団の特徴
昔から日本で愛されてきた敷布団の素材で、吸湿性と肌触りの良さと柔らかいけど天然の弾力性があります。
天日干しした後のフンワリ感や太陽を吸い込んだにおいはたまりませんね。
何年も使っているとボリュームがなくなってきますが、打ち直しすることで本来のボリュームを取り戻すことが出来るので長期間にわたって使うことが出来るというのもメリットです。
しかし吸湿性が高い一方で放湿性はそこまで高くないので小まめな天日干しは必要です。
雨が続く時期は中々天日干し出来ないので布団乾燥機を利用することをおすすめします。
羊毛布団の特徴
軽量で保温性そして吸湿性から放湿性が高く、柔らかいけど弾力性も高いので敷布団の詰め物として人気です。
羊毛は柔らか過ぎる傾向があり、厚みがあっても腰が沈みやすくなるので羊毛100%ではなく放湿性の高い詰め物としてウレタンや綿と使われてるものを選ぶのがいいでしょう。
羊毛はダニが住み着きやすいというデメリットがありますが、帝人マイティトップⅡなど防ダニ対策されてるされてる素材を選ぶのがポイントです。
また、こまめな天日干しまたは布団乾燥機は欠かせません。
ウレタン布団の特徴
低価格で弾力性があり体をしっかりとサポートする寝心地があります。
ダニが住み着かないという特徴もあり保温性も高く敷布団の詰め物としてもマットレスとしても人気の素材です。
通気性や放湿性は他の素材と比べると低く、天日干しや高温での布団乾燥機では素材が劣化することがあるので湿気対策として敷きパッドや陰干しは必須です。
また、低反発ウレタンは底付きすることと放湿性がかなり低くなるので1枚で使う敷布団としては避けることが無難です。
ポリエステル布団
ポリエステルは丸洗いできて比較的低価格なので敷布団として使う人が多い素材です。
ダニが住み着きにくいことと、軽量な素材なので収納性が高いというのがメリット。
しかし、保温性が低いため1枚だけでフローリングに敷くと底冷えすることがよくあります。また耐久性が低く、安いポリエステルの敷布団は1年持たずにヘタリが目立つこともよくあり、底付きもしやすいのがデメリット。
他にもラテックスなど色々な素材がありますが、フローリングに敷くのに代表的な詰め物のメリットとデメリットをご紹介しました。
敷布団1枚でフローリングに敷いて使うのであれば、ボリューム感のある木綿わた布団は最高です。
お手入れが面倒な人はウレタンがいいですね。
赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭の敷布団選び
赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭では、肌への刺激が少ない木綿わたや羊毛などの天然素材の敷布団がいいと言われています。
しかし、木綿わたも羊毛もメンテナンスしなければダニに刺される可能性もあるので一概に天然素材がいいというわけではありません。
むしろ赤ちゃんや小さなお子さんにはもともとダニが住み着きくハウスダスト対策の加工がされてるウレタン素材の方が安心です。
いずれにしても肌に敏感なお子さんには特に防ダニ・抗菌加工されたものを選ぶことを心がけましょう。
フローリングで使う場合は収納のしやすさより寝心地を
敷布団は手軽に折りたたんで部屋の片隅における、クローゼットや押し入れにしまえるという収納性の高さが魅力なのは言うまでもありません。
薄くて軽い敷布団は収納が便利なのは間違いありませんが、フローリングで使う場合は底付き感のないボリュームと弾力のある素材が最重要です。
底付き感なく弾力性がある敷布団は折りたたむとかさばるので、よりコンパクトに収納したいなら折りたたみマットレスも検討することをおすすめします。
フローリング用にマットレスと敷布団どっちがいいか
「フローリングに敷いて使うならマットレスと敷布団どっちが良い?」と聞かれることもありますが、今は収納に便利な折りたたみマットレスもあり敷布団とマットレスの境界線がなくなってきてます。
厳密には厚みの表記があるなし、サイズの定義の違いなどありますがすがユーザーにとっては全然重要じゃありません。
敢えて違いを挙げるとすれば、
- 折り目がなく折りたためる
- 打ち直しが出来るの
これが敷布団の特徴とも言えますが、今は敷布団かマットレスかの言葉で判断しないでより良い寝心地と収納性で判断しましょう。
フローリングで使う場合に敷布団の下に敷くもの
敷布団1枚だけでフローリングで使っても底付き感なく底冷えもしないことが理想ですが、より長持ちさせて快適に使うためにケースごとに敷布団の下に敷くべきものをまとめました。
「除湿シート」安くて最強のカビ対策
フローリングと布団の間には結露がたまりやすく、寝汗も布団の下に滴り落ちるので布団の底面がカビやすくダニも発生しやすくなります。
布団の底面の湿気対策としては、除湿シートがおすすめです。
除湿シートはシリカゲルなどの除湿剤が結露や寝汗などの湿気を吸収してくれるので湿気対策としてはかなり安心できます。
わざわざ除湿シートを用意したくない場合は家にあるラグマットなどでも代用できます。
フローリングと敷布団の間に何かしらの吸湿用のシートやマットは湿気対策としてかなり有効です。
「断熱シート」寒さを感じたら必須!
フローリングに敷いて底冷えするようであれば断熱シートがおすすめです。
特に冬場のフローリングの冷気が敷布団に伝わって来ることを防いでくれるし、体温で温まった布団の中の温度を外に逃がしにくくしてくれます。
除湿シートと一緒に使う場合は、フローリング⇒断熱シート⇒除湿シート⇒敷布団の順番に敷きましょう。
カビ対策にはすのこは必要?
カビ対策として敷布団とフローリングの間にすのこを敷く人もいますが、除湿シートがあれば不要です。
すのこは通気性が高くなることは間違いありませんが、冬は冷気を感じやすくなるし夏場は涼しく感じるわけでもないので。
折りたためるすのこマットもありますが、それでもすのこがスペースをとってしまって邪魔に感じる人も多いです。
ということで、すのこマットを使うくらいなら除湿シート優先で。
フローリングに1枚で使える人気の敷布団
ここまでのフローリングに1枚で使える敷布団の選び方を踏まえて、今人気でおすすめの敷布団とその特徴を紹介します。
手作りふとん専門店むーみん工房「綿敷布団」
熟練の布団職人による手作りの敷布団でたっぷりのボリューム感で、高級旅館の布団に近いレベルの寝心地が特徴です。
昔からの和布団ということもあり柄の好みは人それぞれで、「柄がダサい」と感じたら自分の好みの布団カバーでアレンジしましょう。
詰め物に20%ポリエステルが含まれてるので、ノーメンテではボリュームがなくなりやすいというのはありますが、定期的に天日干しか布団乾燥機を使うことでフカフカ感はキープできます。
サイズ | シングル、セミダブル、ダブル |
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詰め物 | 綿80%/ポリエステル20% |
厚さ | 13cm |
価格 | 9,130円 |
防ダニ | なし |
サービス | なし |
ニトリ「防ダニ・抗菌・防臭ふっくら五層ボリューム敷き布団 厚さ12cm」
綿とウレタンを詰め物にした厚さ12cmのボリューム感たっぷりのニトリの人気敷布団。
フカフカした寝心地でですが、腰の部分は硬めのウレタンになっているのでしっかりと腰を支える作りにもなってます。
底付きせずフカフカした寝心地ですが、フカフカし過ぎて腰が沈んでしまうこともあるので体重は70kgまでの人を目安にすることがおすすめです。
帝人マイティトップⅡを使用した綿なので防ダニ・抗菌加工されていて赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭でも安心して使えます。
サイズ | シングル |
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詰め物 | 綿2kg/ウレタン1.8kg |
厚さ | 12cm |
価格 | 9,990円 |
防ダニ | 帝人マイティトップⅡ |
サービス | なし |
ソムレスタ「ソムレスタプレミアム」
超高密度・高弾性ウレタンを使用した厚さ10cmのスタイリッシュな敷布団。
2020年度のグッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュでコンパクトなデザイン、自然な形に折り畳める収納性の良さは際立ちます。
フカフカした感触と吸湿性に優れたキルティングカバーと高弾性のウレタンで、底付き感なく体が沈み込まない寝姿勢と寝返りが打ちやすが特徴です。
敷布団としてもマットレスとしても、腰痛や寝つきの悪さから寝起きが悪い人に人気があります。
サイズ | シングル、セミダブル、ダブル、ワイドダブル |
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詰め物 | 超高密度・高弾性ウレタンフォーム |
厚さ | 10cm |
価格 | 39,600円 |
防ダニ | 防ダニウレタン |
サービス | 3年保証(公式のみ) |
エムリリー「優反発8cm3つ折り」
柔らかく体を支える低反発ウレタン層と腰を沈み込ませない高反発ウレタン層の2層構造の折りたたみマットレス。
もともと「マンチェスター・ユナイテッド」の公式寝具パートナーで有名なマットレスでしたが、3つ折りに出来るので日本ではフローリング用敷布団として愛用している人も多いです。
アウターカバーは肌触りの良い温かみのある生地ですが夏はちょっと暑苦しさを感じるので敷きパッドは必要ですよ。
特別防ダニ加工されてるわけではありませんが、ダニが住み着きにくいウレタンを使っていることでずっとダニの心配はなく、赤ちゃんや小さなお子さんが使っても安心できる安全基準をクリアしています。
サイズ | セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル |
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クッション材 | 低反発ウレタン/高反発ウレタンの2層構造 |
厚さ | 8cm |
価格 | 25,278円~ |
防ダニ | 防ダニウレタン |
サービス | 3年保証 |
雲のやすらぎ「雲のやすらぎプレミアム敷布団」
羊毛とウレタンによる5層構造で17cmというボリュームの高級敷布団。
中心に高反発ウレタン、そして高反発ウレタン層を体圧分散用にプロファイル加工された凹凸のウレタン層が色々な体系や寝姿勢を吸収します。
さらに表面には帝人マイティトップⅡで防ダニ・防菌加工された放湿性に優れた羊毛が詰め物となっているいいものを全部組み込んだ高級敷布団。
保温性、吸湿性、放湿性の高い素材を組みわせた敷布団で痩せ型の女性からガッチリした体系の男性までフィットして理想的な寝姿勢になるのが特徴です。
ただボリュームがあり過ぎて折りたたんでの収納には不便で、布団と言うよりはマットレスと言った方が良いかもしれません。
100日間の返金保証もあるので気軽に試せることから高価だけど何年間も売れ続けています。買う時は公式サイトのクーポンコード(XN5N8GX6)を利用するのが一番お得。
サイズ | シングル、セミダブル、ダブル |
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クッション材 | 羊毛/ウレタン |
厚さ | 17cm |
価格 | 39,800円~ |
サービス | 100日間返金保証 |
まとめ
- ボリュームは最重要で厚みは8cm以上が理想です。
- フローリングは畳よりも底付きしやすいので十分な厚みがあることは最重要です。
- しっかりと厚みがあれば冬でもフローリングの冷気が伝わってくることはありません。
- 詰め物の素材はそれぞれ特徴があるので、好みに応じて選びましょう。
- フカフカし過ぎて腰の沈み込みが気になる人はウレタン素材が安心です。
- ずっと何年も使い続けるなら打ち直しが出来る木綿わたがいいですね。
- フローリングには結露と寝汗がたまりやすいので除湿用にシートかマットを使うことが重要で万年床にしないで下さいね。
- 布団は収納面だけじゃなくベッドマットレスにはない日本人が愛する寝心地が味わえます。
- 詰め物の素材はそれぞれ特徴があるので、好みに応じて選びましょう。
あなたに合った敷布団と出会えることを願ってます!